スタートからCP1まで

6:00から10人ごとのスタート。ゼッケン111なので、6:11に出発。
名瀬港近辺の信号分岐でいきなりミスコース。前日の試走はちょっぴり間違っていたってことね。信号で追いつき、ついでにウィンドブレーカーを脱ぐ。この時点で上半身は半袖ジャージのみ。奄美は暖かい。

大熊峠。

10km地点すぎてすぐの坂。インナーに入れてリズムで登っていく。
スタート時の集団はばらけていなかったのだけど速度があわなかったので少し前に出る。一人だけついてきたみたいだけど気にせず淡々と登る。
上りきったゴルフ場のところでウィンドブレーカーを着込む。着替え中に追いついた女性と同じくらいのペースで下っていくと、後方からばんばん追い越された。どうやったら下りで速く走れるようになるんだろう...orz

海岸線

海岸線まで下りると100m前方に5,6人の集団が出来ていた。5kmほど単独で走ったところでなんとか集団に追いつき、しばらく休ませてもらう。
おいら同様に後方から追いついた128番さんがひきまくってくれる。後ろから先頭交代の順番をまっていたんだけど、ぜーんぜん回らない。128番さんがひきっぱなし。ちょっと登ったタイミングで集団の前に出てひくのを手伝う。といっても、貧脚なので平坦は長時間ひけない。
ほぼ128番さんにひいてもらったようなもの...ありがとうございました(^o^)/。ひけなくてゴメンなさいm(..)m

笠利崎

60km過ぎの、奄美大島北端、笠利崎の上りは意外ときつくて、集団はばらける。しかもギヤがうまく入らずに登り口でリズムをつかむに手間取り、20mほど128番さんから離れてしまい、そのまま離散。追ってみたけど下りで追いつけるはずもなくorz
65kmのエイドまで一人旅。8:40くらいにはエイドに到着。昨年は悪天候でここまでつらかったみたいだけれど、今年は幸いそこまでの風でもなかった。
バナナを食べ、水を補給し、ふくれ菓子を二つほどもらいポケットに。

空港から龍郷方面

エイドからしばらくは海岸沿いを南下。途中ビアンキに乗ったバルロワールドのジャージな方と一緒に行く。ただ、なんてことのない下りでちぎれてしまい、本茶峠上り口まで再び一人旅。

本茶峠

龍郷町役場を過ぎ、90kmあたりのエブリワン交差点を左折して本茶峠へ。道路がごつごつしていて自転車がはねる。しばらく行くといよいよ本茶峠。3km以上にわたって250mほど登る。
鬼のような登り、というわけでもないのだけど、路面が悪くてしんどい。足にじんじんくる。インナーに入れて、12km/h前後で淡々と、淡々と登る。中盤の路面が特に荒れたところでは10km/hまでおちる。追い越したり追い越されたりしながら、それでも淡々と登る。

どのくらい登ったかも忘れたころ、Venga!Venga!Venga!のペインティングが。ハイビスカスのイラストつき。ここはピレネーか!?
後で知ったが、アーティストのS助教授という方の作品らしい。
http://samogari.exblog.jp/111784222/
本当に力づけられました。

本茶峠先、尾根沿いのアップダウン

尾根沿いを上り基調で第1チェックポイントまで進む。

しかしこの尾根沿いの道が、ずーっと登った後だったからかリズムがめちゃくちゃ。アウターでは踏めない。インナーでは回せない。ゴミ捨て場っぽいところを過ぎてようやく落ち着いたけれど少しタイムロス。10時30分ごろ(だったかな?)に105km地点、第1チェックポイントに到着。

どうやらここまでに落車か何かあったらしく、十分注意してねとスタッフさんから。

黒砂糖、バナナ、ゼリーなどをぱくつく。
補給食に蒸しパンをもらっていく。水を補給して、ctricを飲んで、10分ほどで出発。

CP3からGoalまで

嶺山の登り

CP3に16:30ごろに到着。
と、補給食があまり残っていない...

たんかんゼリーを食べたが、イモは...
繊維質が多いものは量を食べられないし(腸閉塞もちなので)、なにより喉が乾きそうなので
敬遠してしまった。

16:45ごろにCP3を出てゴールへ向かう。
あと30kmを2時間で走りきれば完走。

とは言っても峠があと三つ残っている。

チェックポイントを出て直ぐに嶺山の登りにかかる。
最大勾配17%という噂。
地元の方々が登り口の戸円中のあたりで太鼓の応援。
なんか出陣の太鼓みたい。

登りはじめから数百メートルほどのところでガツンと登っている。
下の方から太鼓の音がする。
CP3では時間もギリギリだったし、倒れちゃっていた人もいたので、残っているライダーは
それほど居ないんだろう。

急激な登りだが、29T/25Tがついているので何度かダンシングを交えるだけでクリアできた

しかし、その後の登りが長い。
3kmほどで終わる短い登りのはずなんだが、急峻な登りでリズムが狂ったのとここまで200km
以上走ってきた疲労でもはやペースは上がらない。

腹式呼吸で意識して酸素を取り込んでいく。
段々日がくれてきている。

山頂につくころには薄暗くなってきていた。
下りに備えてウィンドブレーカーを着込んでいると、CP2前後から同じようなペースで走っ
てきた夫婦が抜いていった。

これまで平地で追いつかれることはあっても山頂付近で追いつかれることはなかったんだけ
ど...
ペース落ちているのか。

気を取り直して下りをこなし、およそ10km先にある国直の登りまでペダルを回す。

後に振り返ってみれば、嶺山の登りとその後の平坦でペースが上がらなかった時に何か補給
しておくべきだった。

国直の登り

残り20kmの看板が見えて、しばらくして国直の登りへ。
登りはじめてしばらくして気づいた。

全然ペースがあがらない。
きつい感じは全然しないんだけど、力をいれて踏めないし、回転をあげることもできない。

嶺山の登りと比べて、斜度は全然キツくないのだけど、なにしろ長い。
長い登りが続く上にペースが上がらなくて、しかもなんだか眠気も襲ってきた。
よく考えたら、気温もそこまで低くないのにウィンドブレーカ着たまま走っているのにそれ
ほど熱を持っていない。

ひょっとしてハンガーノック??
そういえばCP3ではろくに補給をとってない。
しかも手持ちの食料はバックポケットに入ったcitricの粉末だけ。
アミノ酸はたっぷりだけど20kcalしかない...

なんとか山頂にたどり着いた。
気休めにcitricを補給したがどうか...

平坦でもやっぱりペースがあがらない。
20km/h程度しかでない...orz

大浜の登り

実は登っている途中の事はあまり覚えていない。
たぶん、ハンガーノックで体がおねむ状態になっていたんだろう。

覚えているのは、10人くらいの人に追い越されたこと、コーラがのみたいと思ったこと。
車の中から時々声援を贈ってくれる人がいたことと、追い越しざまに声をかけてくれる人が
いたこと。

正直、登りきれたのはなんでだったのか分からない。
ただ、止まれば楽になれるのになと思いながら、絶対に止まらないと意地になっていたのは
覚えている。

もはや完全に日が落ちた中を、山頂までたどりつく。
最後のひとつになったcitricを口に入れ、水を飲む。
なんか走り出す気になれないな、と思うと横に車が止まった。

スタッフの人に確認すると、どうやら最後尾になってしまったらしい。
大丈夫ですかと聞かれて、よくよく考えれば大丈夫じゃなかったんだけど、もう1回水を飲
んでゆっくりと下りはじめる。
まだ18:30くらいだったのでゆっくり走っても完走はできる。

体がおねむだったので、下りも慎重に下る。
少し先に赤いLEDが点滅するのが見えていたけどあっという間に見えなくなった。

下りきってトンネルを抜けると、そこが早朝に出発した運動公園の入り口だった。

サイコンの時計で18:48にゴールイン。

最終走者ということでスタッフの皆さんも一安心したみたい。
口々に完走を祝福してくれた。

疲れきってお礼もロクに言えない状態。
すみませんでした。

完走証を受けとって、ゆっくりと名瀬市街に向かって走り出す。
途中のスーパーでコーラとパンを食べてちょっと元気になった。

CP1からCP2まで

連続トンネル

本茶峠からの下りは、特に道が悪いというところもなく。
最後に「道の島ループ橋」を2回転ほどして街中へ。

朝戸トンネル、新和瀬トンネル、三太郎トンネルと2kmほどのトンネルが三連続。
けっこう歩道を走っている人もいた。
けど、鹿児島本土と違ってトンネルで無茶な追い越しをする車はいなかった。優しいのね、あまみんちゅ。朝戸トンネルの途中で眠気に襲われてしまった。朝早起きしたし、昨日同じくらいの時間に昼寝しちゃったしな...新和瀬トンネルは歩道にあがり、走りながら片鼻呼吸法(片鼻を押さえて腹式で息をハッハッと吐き出す)で眠気を飛ばす。ヨガの経験と深夜残業でしょっちゅう遅くに帰宅しているのがこんなところで役にたつとは...

三太郎トンネルを抜けるとマングローブの原生林が。うちの近所に分布最北限のメヒルギ林湿地があるのだけど(http://www3.pref.kagoshima.jp/kankou/yokatoko/kaido/tyusatu/nukumino_mehirugi.html)...全然規模が違った...湾全体がマングローブなんだもん。立ち止まって写真をとっている人もいた。今度時間の余裕のあるサイクリングで来たいな。カヤックで中に入り込んでも見たいし。

網野子峠

135kmあたりから国道が徐々に上り出す。奄美チャレンジサイクリングの最高標高地点、チーマコッピの網野子峠なのだ。斜度はきつくない。インナーミドルくらいで登る。淡々と登る。距離がけっこう長い。プロフィール図によれば8kmも登っている...

距離を見ないように登っていたせいか、登るのに飽きて来る。他の参加者がポロポロと止まったり歩いたりしている。それでもまぁ、ペダルを回し続けていればいつかは頂上にたどり着けるわけで。なんとか13時前には網野子峠をクリア。瀬戸内町に突入。

下りはあっという間。多分、同じように8kmくらい下っているんだけど、本当にあっという間。小高い丘を越えて、第2チェックポイントの「瀬戸内町・海の駅」に13時15分過ぎに到着。

エイドでつきあげ(本土のつきあげ、標準語で言うとさつま揚げとはちょっと違っていた。野菜が多くて、ちょっとかき揚げっぽい)、ふくれがし、黒糖もちなどいただく。黒糖もち気に入った。鹿児島本土では見かけないんだよね。パッションフルーツのジュースもうまかった。なんか残り少なかったから自分より後に着いた人は飲めなかったんだろうな...

と、ここでショッキングな事実発覚。
ボトルケージ(http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000ZKCLEI/ref=pd_lpo_k2_dp_sr_1?pf_rd_p=466449256&pf_rd_s=lpo-top-stripe&pf_rd_t=201&pf_rd_i=B000BS0IJ4&pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_r=0NQS88BXQM00S89XRARH)の調整ネジが外れている...そういえば三太郎トンネルを
カニックの方が調整を試みてくださったが独自規格品なので断念。ケージはメカニックの方が処分してくださる事になった。走行中に落ちるといやなので助かる。クロモリフレームには似合わないなと思っていのでこの機会にノーマルに戻そうとポジティブに考えて13時40分ごろに出発。

CP2からCP3まで

CP2直後の丘たち

プロフィールマップを見て、峠リストから外した登り...だったんだけど、CP2直後の登りが意外とキツかった。次の本格的な登り、久慈小先のカンツメの登りに力を温存するためおさえ気味に登る。

カンツメの上り

175km地点の久慈小の先を右折するといきなり登りに入る。登り口の角では奄美の人々が太鼓を打ち鳴らして応援してくれている。とてもにぎやかで、後ろから他の人が登ってくるであろう度に太鼓の音が聞こえていた。そこまでキツいというポイントはないが、ここまで相当登りをこなしているだけにペースは上がらない。10km/hちょっとでひらひらと登る。なんとか15:00にかかる前に上りきる。頂上で即席エイドがあったのでカルピスウォーターで水分と糖分をまとめて補給。

海岸沿いを走るとすぐにエイドステーションに到着。15時30分はまわっていなかったように思うが、先頭がすでにゴールしたことを知る。ていうか14時過ぎにはゴールしていたらしい。しゅごいですね。嫌になるくらいアップダウンがあって、それでも平均30km/hほどで走りきるとは...エイドも止まらないですっとばして行かれたそうです。世の中にはすごい人がいる。冷静に考えたら、グランツールだとこのくらいのステージはざらにあるわけで...すごいなぁ。

感心してばかりもいられないので、194kmあたりにある宇検の登りへ向かう。

宇検の上り

エイドからすぐに登りに入る。これまでの坂と同様、淡々と上り続ける。ヨガ腹式呼吸で息を吐き出し、登っていく。ひたすら登っているがダンシングをほとんど行わない守りの走りを続けているため、心肺も、筋肉も、悲鳴をあげるようなことにはならない。

そうこう登っているうちに上りも緩み、下りはじめる。事前に高低表で登り返しがあることを確認していたので、回復につとめる。少し斜度のキツい登りをこなすと道案内の係の方が見えてくる。ダンシングせずに頂上まで淡々と走る。上りきって大きな道路が見えた時、「あと800m登りでーす」の声。くぅー、目の前に下り坂が広がっているのにまだ登るのか。そういえば昨年走った方のblogでこんな場面あった。

実際にはサイクルメータ読みで600mほど登って頂上。
あとは下るだけ。
トンネルをぬけるとすぐに第三チェックポイントへ到着。

たっぷり3時間あまりかけて60kmのアップダウンをクリア。