福島原発って大丈夫?

なんか、原子核系の院卒ということで最近やたら質問をうける。
おいら冷却屋さんなんだけど。でもまぁ、学部・修士レベルの基礎知識はあるので、予想くらいはできる。第一線の人たちにゃまけるけどね。

結論から言うと、東京、さいたま、神奈川あたりはまず安全。
長期的な影響については、泣く子も黙るIAEAが評価して広報してくれるから、それをまってからでも遅くはない。

以下ちょっと長い論拠。

こちらの記事は日本政府発表や各社ホードーに比べれば客観性は高いのではと思います。
日本語要約
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51688876.html
さらに強力に要約すると、

ということ。

オリジナル
http://www.telljp.com/index.php?/en/news_article/bccj_members_update_on_japans_nuclear_power_station_situation/

ざっと読んだ感じでは要約は外していないように思います。

また、東京近辺で0.4μSvを観測したとの事ですが

  • 同時間帯の福島第一敷地内での100mSv(=100*1000μSv)
  • 放射線強度は距離の2乗で反比例する

という事実と、

  • 東京と放射線発生元がおよそ100km離れている
  • 放射線発生元がおよそ200m(0.2km)離れている

という仮定の元で試算すると、

  東京の放射線量 × 東京距離の2乗 = 福島第一の放射線量 × 福島距離の2乗

なので、

  東京の放射線量 = 福島の放射線量 × (福島の距離 / 東京の距離)の2乗
                = 100 * 1000 μSv × (0.2 / 100)の2乗
                = 100 * 1000 * 0.04 / 100 / 100
                = 10 * 0.04 = 0.4 μSv

ということになる。
ちなみに、肺のレントゲンをとったときの線量が50μSv
さらに話はそれるが放射線の人体への影響については以下のTwitterまとめが極めて分かりやすい。
http://matome.naver.jp/odai/2130032437650615601

データの考察にもどると、

  • 放射線源が福島第一からそれほど離れたとこには飛んでいない
  • 東電のモニタリングデータもそれほど外してはいない

ということが推察できる。
実はデータの改ざんくらいはやっているのではと思っていたので、この場を借りて東京電力各位に謝罪しておく。

放射線ってそんな距離届くの、というあなた。
太陽からも毎日届いていますが何か?

大事なのでもう一度結論を。
東京、さいたま、神奈川あたりはまず安全。
長期的な影響については、事故後調査をまってからでも遅くない。

付け加えるなら、ここから数日で常温まで冷やせれば、福島浜通り地方にも後々の影響は極めて少ないはず。せいぜい敷地内閉鎖くらい。
現に福島第二は常温まで冷やしきったしね!! Good Job!!

がんばれ東電、まけるな自衛隊